富津通信

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おすすめ家庭料理の店「めし処 山の上の下」

在住でも在勤でもない私が、千葉県富津市を勝手に応援し、勝手に紹介する「富津通信」。

今回は、上総湊駅の近くにある家庭料理のお店、「めし処 山の上の下」さんを紹介します。

まず、何とも気になるのが店名です。

「山の上の下」。

いったい、山の上なのか、山の下なのか。初めて聞いた人なら、思わず首をかしげてしまう名前ではないでしょうか。

けれど、これにはちゃんと由来があります。

「山の上の下」という不思議な名前

お店の近くには、かつて「山の上ホテル」というホテルがありました。そのホテルが建っていた丘の下に店があることから、「山の上の下」という名前になったそうです。

なるほど、聞いてみれば納得です。

ただ、その「山の上ホテル」は、今では営業していません。

ホテルは姿を消し、丘の下にある「山の上の下」は、今も元気に営業を続けています。

かつての「山の上」を見下ろすように、「山の上の下」が残っている。

そう考えると、なんだか戦国時代の「下克上」のようで、ちょっと面白いではありませんか。

お腹も財布も満足する家庭料理

「山の上の下」は、気取らずに食事ができる家庭料理のお店です。

そして、うれしいのが料理のボリュームと価格。

観光地のお店というと、どうしても「観光地価格かな」と身構えてしまいますが、ここは地元の人たちが普段使いするお店。肩肘張らずに、しっかり食べられるのが魅力です。

私が気になったメニューの一つが、ミックスフライ定食。

アジフライ、ヒレカツ、イカ、そして、ちくわ天。

一つの皿に、これでもかというくらいフライが並びます。

魚も食べたい、肉も食べたい。そんな欲張りな人には、まさにうってつけの定食です。

一皿でいろいろな味を楽しめて、しかもお腹もしっかり満たしてくれます。

富津に来たら、やっぱりアジフライ

そして、富津で忘れてはいけないのがアジフライです。

「山の上の下」にも、もちろんアジフライ定食があります。

富津といえば「黄金アジ」が有名ですが、こちらは黄金アジではありません。

それでも、衣はサクサク。

箸を入れると、サクッとした衣の中から、ふっくらとしたアジの身が顔を出します。

やっぱり、揚げたてのアジフライはうまい。

黄金アジかどうかというブランドだけではなく、こうして気軽に食べられるアジフライも、富津の食の魅力の一つではないでしょうか。

その日にしか出会えない「特別メニュー」

そして、このお店の楽しみは、定番メニューだけではありません。

店のなじみの漁師さんが、ときどき魚を持ってくるそうです。

すると、その魚がその日の「特別メニュー」になる。

こういうところが、地元のお店らしくていいですね。

何が食べられるのかは、その日のお楽しみ。

まさに一期一会の味です。

私が訪れたときには、個数限定でメバルの煮付け定食がありました。

メバルは「春告げ魚」とも呼ばれる魚です。

私はメバルの煮付けを食べるのは初めてだったので、これは頼まないわけにはいきません。

迷わず注文しました。

甘辛く煮付けられたメバル。

身を箸でほぐしながら食べてみると、これが実においしい。

その日に獲れた魚が、その日の料理になる。

こうした偶然の出会いこそ、地元の家庭料理店を訪れる楽しみなのかもしれません。

「今日は何があるかな?」

そんな期待を胸に、もう一度訪れたくなるお店です。

地元の人に愛される店

「めし処 山の上の下」は、上総湊駅から歩いて5分ほど。

以前、この「富津通信」で紹介した「さとみ寿司」さんのお隣にあります。

昼の営業時間は11時30分から14時まで。

夜は17時から20時まで。

定休日は日曜日です。

店内を見渡していると、お客さんの多くが地元の方だということに気づきます。

観光客で賑わう有名店とは、また違った雰囲気。

地元の人が普段の食事に訪れ、黙々と箸を進めている。

そんな光景を見ていると、「ここは地域に愛されているお店なんだな」と、自然に感じます。

観光地を訪れたとき、有名な店を探して食べ歩くのも楽しいものです。

でも、地元の人たちが普段から通っている店に入ってみると、その町の日常が少しだけ見えてくることがあります。

「めし処 山の上の下」は、そんな富津の日常を感じさせてくれる一軒です。

不思議な名前に誘われて入ってみれば、そこには気取らない家庭料理と、地元の魚。

そして、もしかすると、その日だけの「特別メニュー」に出会えるかもしれません。

富津を訪れた際には、ぜひ「山の上の下」を探してみてください。

山の上ではなく、山の上の下。

名前も料理も、ちょっと気になる。

そんな一軒です。

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